給料は高くない!

標記は東電の社長が言った言葉だ。

従業員5000人以上の大企業と比較して

東電社員の給料は決して高くないらしい。

似たようなことはすでに書いた(https://hashimochi.com/archives/5086)ので

多くを語ろうとは思わないが、

政府の判断(慈悲)でなんとか倒産を免れた瀕死の企業が

日本を代表する大企業と比較できる発想が理解できない。

 

さらには、電力会社の料金体系はかかる費用に一定割合の利益を上積みして決められるのだから、

無駄遣いをすればするほど企業が儲かるという信じ難い制度になっている。

これは、従業員の給料を上げれば上げるほど会社の利益も上がるという

まあ普通にはどう考えても理解できないというか許し難い制度に守られている訳だ。

普通なら、自分たちの給料を抑えて会社をなんとかしようとするものだが、

給料を抑え、あるいはその他出費を抑えると業績が落ち込むという

大きな欠陥をもった制度で東電の会社経営は成り立っている。

だからこそ、湯水のごとくお金を使うことがむしろ会社の為になるわけで、

節約すればするほど業績はあがらない。

 

まあこれ自体が速やかに改善されるべき制度だと思うのだが、

それよりも、この東電社長の言葉が信じ難いのは、

東電を支えているのは国民の税金であるということを理解していないのかってところ。

瀕死のところを助け上げてもらった人のポケットに手を入れてお金をくすねているような

なんとも下品で恥ずかしい気持ちにはならないのだろうか?

世界に誇る(と私は思っていた)日本人の品性は過去の遺物となってしまったのだろうか?

 

これって門外漢のくせに偉そうに言い過ぎ?それとも何か誤解してる???