事故報告書

東電による原発事故の最終報告書が出た模様だ。

報道によるとどうも他者への責任の押しつけと自己弁護に終始する内容だったようだ。

 

そういえば、先日の芸人家族による生活保護費受け取り問題に関して

企業の危機管理(?)コンサルタントの何人かが同じような指摘をしていた。

それは、その芸人をかばう、あるいは問題提起した国会議員を責める芸人仲間の発言に対して

「もし仲間をかばいたいのなら、むしろ仲間の行動を叱責すべきである」

「そうすれば世間はその芸人に対して広い心で接してくれるが、

なまじ仲間をかばったりすればその芸人は余計に世間から批判を浴びる」という内容である。

これはまさにその通りだと思う。

同様の話は以前に書いたhttps://hashimochi.com/archives/2346が、

自己弁護や言い訳、あるいは責任転嫁などは世間が最も嫌うことだろうと思う。

もちろん人間は弱いものである。

同様のことが自分の身に降り掛かったらどうしても自己弁護をしてしまう。

それはよくわかるからことさらそれを責めようとは思わない。

しかし、たとえば芸能人や有名人、あるいは大企業などは、

徹底的に危機管理をし、その場の状況を分析して最善の対処をするべきだろうと思う。

それが、その後の自分たちの安定につながるのだから。

 

そうこう考えていると、やはりこの東電の報告書は、

内容の真偽ではなく、将来を見据えた対応が求められる時にはいただけない。

これだけの企業がなぜこんな対応しかできないのだろう?

って考えていると、一国の首相だった人が自己弁護に終始しているようなあって思い当たった。

なんか、もう少しマシなブレーンはいないのだろうか???

 

それから、「想定を超える津波に襲われたことだったと結論づけた」らしいが、

そんなことは分かっている。

問題は、危機管理意識の全くない、というか自分たちの都合の良い数値を「想定」したことだし、

想定した以上の災害は来ないと「想定」したことにあるのだ。

これを最終報告書に「結論」づける神経を疑う。

本当にこの企業の危機管理意識はどうなっているのだろうか???

 

って、最近この手のことばかり書いているなあ。

疲れているのかな?

まあ、他人様を責められるような立派な人間じゃないので

笑い飛ばして下さい。