価値 その5
私には弁護士の知り合いはいないが、医者の友人や知り合いは職業柄多いし、それ以外にも私が持っていない能力を有する友人にいろいろとお願いすることもあるので、気をつけているつもりでも、知らず知らずのうちに失礼なことは私もしている危険性が多分にある。
例えば、病院にかかる時に、医者も人なのだから優秀な医者もいれば並以下の医者もいるのは事実だろうと思っている。だから、特に何か気になるところがある場合にはその道の専門家というか、信頼できる医者に見てもらいたいと思うのは普通の気持ちだろう。という時に、知り合いの医者に状況を話し、その人が推薦できる医院や病院を尋ねたことが数回ある。その時には、「お医者さんや弁護士さんは知り合いや親戚からこのような安易な依頼を受けて困るとよく聞きますので、ご連絡も差し上げにくいのですが・・・」のような前置きをしてから「断っていただいてもまったく問題ございません」としてお願いをしたことが何度かあった。それに対して「橋本さんは私にとって、特別の存在です.遠慮無用、宜しく御願いします.」という返信をいただいた。本当にありがたいことである。
私が上記のようなお願いをするのは基本的には自分の相談ではなく他人のことばかりで、健康に関して不安に思う私の友人が私に相談してきたときに、私が私の友人の医者に尋ねるという面倒くさい状況である。おそらく一般の人にとっては私のような職業は医者に通じていると勘違いされているので私の尋ねてくるのだろう。この時に、私も友人を選ぶ。「選ぶ」というと「偉そうに」と思われるだろうが、やはり私とその友人との人間関係によって、よほど特別な友人でなければ私が骨を折ることはない。なぜなら、医者の友人に私が迷惑をかけることになるからである。だから、誰でも彼でもその望みを叶えることはできないので、極端に言えば、私と医者の友人との関係が崩れる危険を負ってでもその人のために何か行動を起こしてみたいと思える人のお願いしか聞き入れられない。
(つづきます)