構造主義の終焉

もうかなりの時間が経ちましたが、
掲示板に金山さんからご質問がありました。

直接的にこの質問には答えられません。
ここでいかに論を尽くしても
時間が経たないと答えが分からないからです。
私たちが生きている時間では足りないかもしれない。
それくらい気の長い話になると思います。

さて、一般論ですが、
これまで「○○は終わった」みたいな話を
様々なところで聞かされてきました。
これは多くの場合に、○○は時代遅れで
これからは××だみたいな議論が付いてくるのですが
それも、ほとんどの場合はその瞬間の判断に過ぎません。
だから、この手の流行に乗ることは危険だろうと思います。

では、頑なにひとつの考えに固執するのがよいのかと言われれば
それもよくはないでしょう。
なぜなら、両者は表裏の関係であって
全く同じことだからです。
分子生物一辺倒の思想と
分子を徹底的に排除する思想は
実は全く同一思想に他ならないことは自明ですから。

ただ、倉谷さんは元々が構造論に傾倒した思想を持っていました。
だから、彼がこの言葉を言うのにはもう少し深い意味があるのでしょう。
でも、その額面だけを読んで軽率な判断だけ避けたいものです。

ちょっと一般論が過ぎました。
何も議論になりませんね。
もう少し、具体的に議論しなければならないなあ・・・。
酒でも飲みながらゆっくりと、ですね。