東名高速での事故について思うこと
東名高速で対向車線から車が飛んできて
バスにぶつかった事故にはかなり驚きましたね。
新聞とかによると、
この事故の問題は「高速道路の分離帯の構造」であるという議論がなされている反面、
「スピードを出し過ぎたクルマが悪い。道路の問題ではない」の意見もあり、
視点の違いによっていろいろと考えるのだなと
少し考えさせられました。
ただ、この議論の重要な点として、
この欄でも何度か議論させてもらった「性善説」にも近い問題をはらんでいるように思います。
突発性の病気だったのか単純な操作ミスだったのか、
(あるいは故意であったのか・・・それはないかな)は不明ですが、
個別具体的な原因はともかくとして、
大きな意味での組織や社会の構造というものは
ある程度重大な個人レベルのミスが起こっても耐えられる安全性を
担保しておかなければならないでしょう。
これを「個人のミス」で片付けてしまえば
これからも、原因や理由は異なったにしても、
同じ事故は起こりうるというわけです。
性善説でシステムを作って犯罪や事故が起こった場合に、
「私はその人を信じていた」としてしまえば、
すべての原因がその個人に課されて終わることとなります。
人は失敗をする、人は邪な感情を抱く、人には魔がさすことがある、
ふと上の空になることがある、
そういう前提に立ってシステムや構造を組まなければならない
まあそう言うことをさまざまな新聞記事から思った次第です。
過去の記事は、いろいろと書いてますが
これくらいのところをお読みいただければご理解いただけるでしょうか?
https://hashimochi.com/archives/5609