速読法
私は速読など出来ません。
だから以下に書くことは全て想像です。
さて、速読の最初の練習法は
とにかく文字を早く追うことだそうです。
意味など取らなくても良いから
文字列の上に視線を走らせてたとえば1分間に何行読めるか、
そんな訓練をすることらしいです。
挑戦してみました。
そして気付きました。
どんなに早く文字を追おうとしても
その文字列を「黙読」する限り全く速度は上がらない。
「黙読」ということは文字を読んでいる訳で
目はもっと速く視線を走らすことが出来るのに
「読む」行為が律速段階になっているということです。
ということは、この「読む」行為と「見る」行為を
脳の中で分離できればもっと早く文章を目で追えるということで、
これは「聴覚言語」から「視覚言語」への切り替えを意味するのかもしれない。
とすれば文章の「かたち」を瞬時に読み取る技術が速読だと言えるかもしれません。
一般に聴覚の情報処理と視覚の情報処理は脳の全く違う場所で行なわれているそうで、
我々はものを読んでいる時には聴覚の情報処理をしているのかもしれません。
聴覚情報を処理するには必然的に一定の時間がかかります。
しかし視覚情報は一瞬で取り入れることが論理的には可能でしょう。
速読とは単純にその違いを利用しているのかもしれません。
理屈が理解できなかったのでちょっとうさんくさく思い、
今まで「速読」という技術をあまり信じていなかったのですが、
情報の捉え方を根本から変えて、それに用いる脳の領域すらも別にすることで
情報処理の速度を上げるのだとすれば何となく納得できます。
このように考えるとなかなか面白いですね。