おかげさま
以前にも書いたのだがhttps://hashimochi.com/archives/5605
おかげさまって言葉はとても美しい。
日本人の美徳が詰まっている。
自分の努力で成し遂げたことでも「おかげさまで」と思う。
この姿はおそらく西洋の価値観にはないのだろう。
ラフカディオ=ハーンは最も美しい日本語にあげている。
でも最近、日本のかなり西洋化してきた。
権利や義務という言葉が当たり前のように飛び交う。
もちろん法律論でいけば権利や義務を持ち出す必要があるのだろう。
西洋の人だって、具体的に誰かから何かをしてもらったら、
「おかげさま」のような感謝をするだろう。
でも、日本語の「おかげさま」はそうではない。
「具体的な誰か」のおかげではなく、
とにかく生かされていることに感謝する気持ちは、
日本人が従来育んできた心だろうと思う。
いま、あらためてこの気持ちを思い返してみたい。
日本人の気高さをあらためて確かめたい。
そんなことを最近よくおもう。