記載型の学問・その後

以前に記載型の学問について書きました(https://hashimochi.com/archives/5123)。

先日、宮田先生から私のイメージとは正反対の話をされました。

宮田先生曰く、「分子生物学は記載型の学問だから」ということです。

ここでいう記載の反対語は論理です。

 

なぜこういう話になったかといえば

恐れ多くも宮田先生から「橋本さんは珍しく論理型だよね」と言われたことがきっかけでした。

まあ、私の話はともかくとしても、宮田先生のおっしゃる意味が面白い。

まず分子生物学はとにかく何か新しいもの(分子)を見つけることがすべてであり、

対して論理とは、こういう(たとえば)分子が存在するはずであることを論理から推論することだそうです。

湯川先生の中間子を例に分かりやすく語ってくださりました。

 

そういえば、私の好きな科学は宮田先生のおっしゃる「論理的」な方向だと気づきました。

力仕事をして何かを見せることに、たとえそれが新発見であっても、

個人的には関心もしなければ感動もしないということです。

 

論理的な研究をすることができるように、

その姿勢だけは貫こうと思います。

それにしても、分子生物学が記載型だとしたら、

いままで記載型だと思っていた「観察を主とする研究」は何型になるのでしょう?