脱原発

以前にも書いたことだが、

原発政策に関しては究極のふたつしかない。

それは、即座に止めるのか止めないのかである。

これはあくまでも私見であるし、これ以外の意見を否定はしない。

ただ、小さな違いはあれど、大きく分類すればこのどちらかに明確に分かれると思うのだ。

原発を即座に止めるという党は、

電気が足りなくても我慢しようというのか

それともお金はかかっても火力などに依存しようというのだろうが、

どちらにしても国民にかなりの負担を強いることとなる。

だから、国民はその負担を負ってでも原発に反対するかどうかが判断になる。

 

対して当座は止めないという政策だが、

代替エネルギーがあるにもかかわらず永久に原発を存続すると主張する党は私が知る限りない。

結局、原発を止めたいけど止められないから、

将来の代替エネルギー技術の革新を待って徐々に移行するという話だろう。

すぐに止めると言わない党は、どのように表現するのかの違いだけの話で、

現実的にいつまでに止めるなどと期限など決められるはずはない。

代替エネルギーの開発が予定より遅れたら止める時期も遅れるだろうし

予定より早まったら原発を止める時期も早まるだけのことだ。

いかなる期限を定めてもそれはあくまでも努力目標でしかあり得ない。

だから、正直であればあるほど、その表現は「止める」というニュアンスから遠くなる。

でも、個人的にはそれの方がよほど責任を持っていると感じる。

現状は原発の稼働を容認しているにもかかわらず、

「いついつまでに止めます」なんて言う方が不誠実な態度だということだ。

だから、「止める」という文言が入っているか否かという

その表現に惑わされることはダメで、

即座に止めるか、そうでないかだけが唯一の争点であり、

しばらくは稼働を続けるとする政策は、

そこに「止める」という文言があろうがなかろうが、

すべて同じことを述べているとみるべきだろう。

もう少し突っ込んで個人的な意見を述べれば、

上に書いたように、当座は動かすにも関わらず何の保証もなく「止める」ことを謳う政治家は

本当に信用ならないとみて良いと思う。

 

なお、しつこいようですがこれらはあくまでも個人の意見です。

他の意見を否定するつもりはまったくございません。