週刊誌報道

週刊朝日の橋下市長に関する記事をどなたか解説してほしい。

どう読んでもたんなる誹謗中傷にしか読めないし、

それも本人の話ではなく出自から言いがかりをつけている。

 

これを額面どおりに受け取ると、

犯罪者の子孫は人間としても失格だということになりそうだ。

この議論を「公人だから」としても話は同じである。

では暴力団員の子孫はどんなに努力をしても公人にはなれないのか?

 

もう一つは、被差別部落をそのまま全否定しているところだ。

その前提に立ってその息子を否定しているというこの論理展開。

これを書いた人間の思想の卑しさが見て取れるような気がする。

いや、わたし自身が卑しい人間だからそう認識してしまうだけで

本当は深遠なる何かがこの文章にはあるのだろうか?

そうであるならそれをどなたか解説してほしい。

 

もうひとつ、思想信条は誰にもとめられない。

その人が何を思い何を考えようがそれはその人の自由としか言えない。

ただ、それを公言するとなれば別だ。

しかも、それによって他人をひどく傷付けるのなら

よほどの理由がなければならないだろうし、

いかなる理由があっても誹謗中傷は可能な限り控えるべきだと個人的には思う。

その意味において、この雑誌の編集方針が分からないのだ。

公人としての橋下市長を、その個人の振る舞いや言動を論拠に非難するのは

ある意味では公人のつらいところだと思わないでもない。

でも、この主張を誇張する必要もなく、単にそのまま展開すれば、

橋下氏の子供や孫にまで同じ議論ができることとなる。

そんなことをしていいはずがないと考えるのはわたしだけではあるまい。

卑怯卑劣きわまるあまりに愚かで嘆かわしい薄っぺらなやり口だとわたしには思える。

 

内容が事実でない場合の方がまだ傷は浅いと思う。

報道の一部でも事実であった場合に、

こんなことを世に知らしめたあとどうやったら名誉回復できるのだろう?

そういうことまで考えての報道なのだろうか?

父親や親族の問題をつまびらかにされて、

それが本人とは全く関係のない内容であったとしても、

それをあとで謝罪され、あるいは賠償を受けたとしても、

知られたくないことを公にされたことは消えないわけで、

それだけで万死に値する振る舞いだと思う。