梅雨ですね。

毎年おもっていることを書きます。

傘の持ち方についてです。

 

まっすぐ立って両手を体にそって自然に下ろすと

親指が前で小指が後になりますよね?

その手のひらを軽く握って傘を持つ場合、

親指側に傘の先っぽが来る持ち方と、

小指側に先端が来る持ち方ができます。

前者は、刀を相手に構える時の持ち方、

あるいは野球のバットを持つときの持ち方で、

後者は、鞘(さや)に納めた刀を鞘ごと左手に持つ持ち方、

言い換えれば帯刀していた刀を帯から鞘ごと抜いて畳に座るときの持ち方です。

 

で、開いていない傘を持つ時には

どうか前者の持ち方をしていただきたいと常々思い続けているのです。

理由は、その方が絶対的に安全だからです。

 

まず、「帯刀型」の持ち方の場合、

傘の先端は後ろに向きますから、

持っている人の視界には当然ですが入りません。

で、たとえば階段を上る時などに、

その傘の先端は後から登る人の顔の部分に来ることが多いのです。

さらに、その傘を手の振りにあわせてリズムよく動かす場合など、

顔の前に傘の先端が数秒ごとに攻撃してくる。

これが怖いのです。

また鞘に納まった刀を腰の辺りへ持ち上げるように傘を持つ人が少なからずいます。

これだと、傘の先端はさらに高い位置にくることとなり、

また、この持ち方をする人は、

まさに刀を持つ時と同じように傘の中程をもっていますので、

傘は、それ自体が天秤棒のように、持ち手を支点に両端が上下運動します。

腰の位置を支点に上下運動するということなので、

当たり前ですが先端はさらに高い位置まで上がります。

さらに、その支点が手を振る時に前後に動きますので、

遊園地の乗り物である「バイキング」のように傘全体がおおきく前後と上下に動くのです。

これは、階段を上っている時でなくてもかなり怖い。

背の高い男性が背の低い女性や子供の前でこれをやると

後の人の顔付近に傘の先っぽが勢いよく攻撃してくることになります。

 

なので、畳んだ傘を持つ時にはぜひ先端を親指側にして、

先っぽが自分の視界に入るかたちでお持ちいただきたいと思うし、

これはできたらマナーとして小学校で教えてほしいと思います。

 

私は、この時期になるといつも感じているのですが、

 

こんなことを思ったこと、皆さんにはないのかな?