思考停止、つづき
原発の事故以来、エネルギー問題がしばしば話題に上っています。
代替エネルギーとしての自然エネルギーの話題も多いと感じます。
さて、ここでまた思考停止状態に陥っているような気がします。
疑問点は「自然」と言った瞬間に「素晴らしい」という感覚です。
オーランチオキトリウム(https://hashimochi.com/archives/3691)でも
似たような議論は書いたと思います。
エネルギーを作るということはその分のエネルギーをどこかから取り去ることです。
自然エネルギーだから無尽蔵だという感覚で議論がなされているように感じるところが
非常に不可思議というか、「大丈夫か?」と心配になるのです。
風力発電では低周波の健康被害ってのが取りざたされていますが、
それよりも、発電に使われたエネルギーに相当する「風力」は減衰しますよね。
その議論がなされているのか?少なくとも私は聞いたことがない。
これは植生に大きな影響を与えると普通に思えるのですが。
あるいはもっと分かり易い例で太陽光発電。
これも、そこで使われた太陽光は植物には届きません。
風車も小さければ問題ないでしょうし、
太陽光パネルもビルの上や屋根の上などなら問題はないでしょうが、
それでいま議論している電力需要を賄えるはずがないと思います。
すると、風車を設置する規模が、太陽光パネルを設置する面積が問題になります。
そんな計算などしたこともないので単なる杞憂に終わるかも知れませんが、
なんとなく、安易に設置を決めた数十年後に深刻な問題が浮上してくるような気もします。
かってな思い込みでこの文章を書いていますが、
少なくともメディアで流れる上方のなかに
この手の環境に与える影響に関することを見聞きしたことがないのです。
なんだか原発は絶対悪で、自然エネルギーはすべて正しいって思考が、
議論の前に成立しているような気がするのは気のせいでしょうか?