研究員レクチャーをやります

まだまだ先の話で、おそらく「鬼に笑われる」と思いますが、

年明けの話をさせて頂きます。

平成24年1月21日に研究員レクチャーをいたします。

この数年取り組んできたイモリの研究も少しずつデータが出始め、

イモリとカエルの違いについてお話ししようかとも思ったのですが、

(そして、それを期待する声もいくつか耳に届いているのですが)、

これは、もう少しまとまるのを待ってから後日にさせて頂こうと考えるに至りました。

 

で、今回は、もう一つのテーマである「かたち」についてです。

発生学の研究とは「かたち」を扱う研究であるにもかかわらず、

「かたち」についての知識がないのは大問題だ!

などと思いたったのがもう二十余年も前の、

まだまだ血気盛んだった頃のことです。

それ以来、構造論に、記号論に、形而上学に、

あるいは時間とは?存在とは?意味とは????などなど考えてきました。

生命の論理である「ゲノム」をいかに考えるかという目的に対して

このような思考が重要ではないかといった立場から

さまざまな事がらを考え続けてきたわけです。

ですから、これまでのレクチャーなどでも

その中では「ゲノムのかたち」について考えたり、

そこから進化について想像を逞しくしたりしました。

 

で、今回ですが、根底に流れる内容は変えようもありませんが、

例えばこの欄で何度も書いておりますように「ミステリ小説と科学」についてのように、

まだまだ推考中ではありますが、少し違う方向からお話ししたいと考えています。

 

このコラムのバックナンバーをじっくりお読みいただける方が

内容の理解は深いだろうと思います。

しかし、橋本が直接的に話す言葉からの理解は

もしかしたら全く違うものになるかも知れません。

あるいは、具体的にさまざまなご質問を投げかけて下されば、

そこからレクチャーの議論は深まるかも知れません。

何度も書いていますが、レクチャーを単に「講演会」にしては面白くない。

途中で予定が変わってもまったく問題ございませんので

できるだけみなさまとの対話を楽しみたいと願っております。

少しでも興味のございます方はぜひ研究館へ足をお運びください。