フランスに任せる?
原発の汚染水処理をフランスに丸まま任せても構わないの?
その株式のほとんどすべてをフランス国家が持っている会社のはずだから
タイトルのような表現にしたのだが、
実際に汚染水の処理施設を受注したのはアレバという会社である。
まあ、国家でも一会社でもいいのだが、
かなり高額に及ぶ危険性のある取引、
しかも国民の負担に跳ね返ってくる取引を、
事前に契約書や金額を決めることをせずに、
白紙委任状を渡したかたちで処理契約を結んでしまったようだ。
一般論として、これって大丈夫なの?
あまりに性善説に立ち過ぎじゃない?
震度7の地震はこないとか、10メートルを超える津波はこないとか、
マグニチュード9クラスの地震はこないと想定して痛い目に遭っている現状から
何も学んでこなかった訳ですか?
フランス政府やアレバ社が慈善事業として何もかもしてくれていると「想定」しているのかな?
日本式の性善説が外交交渉に通じない事は何度も経験したよね?
それに、アレバ社は六ヶ所村の作業で悪い噂をもっているところだよ。
8千億円程度の予定が数十回もの延期で経費もその3倍近くに跳ね上がって、
しかもまだ稼働していないって事が現在も続いているらしい。
そこに白紙委任しても本当に大丈夫なの?
ここに書いた事は裏を取っていないのでデマかもしれないが、
ネットを普通に見ているだけで簡単に引っかかってくる情報だから、
それなりに関係者の間では常識じゃないのかなって思う。
ただ、もしかしたらそれらの情報源がすべて一カ所に由来するのなら
信用に足る情報だとは言えないかもしれない。
だから、この文章をお読みの方もデマである可能性はご理解の上でいてほしい。
ただ、永遠に延期延期でどんどん金を吸い上げているとか、
フランスは日本を金のなる木だと思っているとかの文言も目にする。
まあ、こういうのが風評被害とかチェーンメールとかにつながるのかもしれないが、
でも、こんな噂があるとすればそこに税金をつぎ込む以上は説明責任が必要だし、
それに、我々もこの後のことをしっかりと監視していかなければならない。
なんにしても、優れたロボット技術を持つ日本の技が全く使われる事なく
アメリカのロボットやフランスの技術が平然と入ってくる事実はすべて
日本国の政治と行政の責任である。
そして、私は決して民主党をかばうつもりはないが、
この責任のかなりの部分は自民党の責任である事は間違いない。
たしかに菅政権はひどすぎるから責めたくなる気持ちは分からないでもない。
震災後の危機対応に関してだけ言えば自民党の方がよほど能力はあるとも思う。
しかし、この自体を招いた責任のかなりの部分を負う自民党の、
現政権への攻撃は「恥を知らないのか」とすら思わないでもない。
責任を重く受け止め、危機感を持って言動で示してほしいと切に感じる。