兵庫の蕎麦屋

昨日の続きで兵庫の蕎麦屋について追加情報を。

 

この店は、朝一番に木鉢で文字通りのそば打ちをするそうです。

で、それがなくなるまでは手打ち蕎麦が味わえます。

なくなったら機械打ち蕎麦になります。

両者の違いは歴然なのですが、

個人的には甲乙つけ難いと言うか、

同じ物差しにのるものではないと思います。

 

見た目は明確に違います。

おそらく木鉢の色なのでしょうが手打ちの方がほのかに黄色い。

それに比べて機械打ちは本当に真っ白です。

舌触りも、手打ちは・・・上手い表現が見当たらないのですが、

機械打ちと比較していえば「ぼそぼそ」っとした感じ。

ただ、これは悪い意味ではなく、

機械打ちが滑らかで腰も粘りもある冷や麦っぽいのに対してという意味です。

まあ、手打ちは普通の蕎麦の感覚であるのに対して

機械打ちは讃岐うどんのような滑らかさと腰って感じかな?

だから、単純には比較できないのです。

 

で、常連客の中には手打ち目当ての人も少なからずいるらしく、

そんな人は食べにきても機械打ちしかないと知るや店を出るそうです。

私はどちらもそれぞれに味があって美味いと思います。

ただ、どちらか一方に軍配を上げるとするなら、

これは不純な理由なのですが、機械打ちです。

手打ちを食べるには昼には行かないとならない。

しかし、昼(土曜日は2〜3時頃まで)はめちゃめちゃに混んでいて

ゆっくりと酒を飲む気分にならないから

どうしても3時〜4時の間に行く事になります。

すると機械打ちしか食べられない。

だから、機械打ちに軍配を上げるってことです。

 

毎週とはいいませんが、けっこうな頻度で土曜の4時頃には奥の席に座って飲んでます。

明日も店が開いていたら奥に座っているかも・・・・。

もし見かけたら、普通にしてたらお声かけください。

たま〜に中空を見据えて瞑想にふけっているときがあるので、

そのときは無視して下さい。

 

蕎麦の名店のひとつだと思います。

 

ただ、ここで種物を注文する時にご注意いただきたいのですが、

きつねやたぬきはダシ自体がかなり甘いそうで、

おそらく揚げを煮込んだ甘辛い汁がダシに入っているみたいです。

普通のカツオ出汁を想像して口にするとギョッとするみたいです。

ちなみに、蕎麦にきつねの揚げが乗っているものを関西ではたぬきと呼びます。

関東ではきつね蕎麦っていうものです。

関東では天かすの乗った蕎麦をたぬきというのでよく混乱するみたいです。

私は、立ち食い蕎麦屋を除き基本は盛り・ざるしか食しませんので

どうでも良い事なのですが、

温かいそばを好む人には重要な情報かも知れませんね。