般若心経

正確には「般若波羅蜜多心経」と呼ばれる般若心経は、

もっともよく知られている経典のひとつでしょう。

般若とは「智慧」の事である事はどこかに書きました。

波羅蜜多とは、梵語のパーラミータを訳した語で、

その意味は「彼岸に到達する」くらいだろうと思います。

そういえば彼岸の話も最近どこかで書いたと思います。

なので、せっかくですから最後の「心経」についても考えてみます。

と言っても、心経という言葉が存在するかどうかは知りません。

辞書にあたると「心経:般若心経の事」とあるだけでした。

ですから、ここでは心と経に分けて考えます。

さて、心とはおそらく中心とか核心とかの心だと考えて良いと感じます。

では、何の中心かですが、私ごときが言い切る自信などまったくありませんが、

「天下第一の経典」と言われる般若心経の事ですから

経典の中の経典くらいの意味に取ってもあながち間違いではないかと思います。

 

では、経典とは何かなんですが、

物の本には、「経とは、梵語のスートラを訳した語であり、

その意味は仏や聖者の言行や教えを文章にまとめたもの」とあります。

という訳で、般若心経とは、人間としての生き方や生きる方向、

あるいはその目的を記した教えである事、

また、仏の世界へどのようにたどり着くのかについて

最も簡潔にまとめた経典であると言って良いのではないかと思います。

このまとめ方で正しいと主張するつもりはまったくありません。

批判に耐えられる知識を持っているわけでもなく、

ただ、論理的な思考法を考えている最中に「彼岸」という言葉に接し、

ふと、以前読んだ本の内容から般若心経について考えてみただけのことです。

ただ、こう考えてもそれほど問題があるわけでもないのであれば広い心でお許しをいただきたく存じます。

また、様々な解説を読みかじった時に感じる事は

「皆さん、部分部分では解釈が異なるなあ」という事なので、

邪道としてお許し頂きたくお願いいたします。

以前、色即是空空即是色に関してかたち論的解釈をしてみた事がありますが、

また、気が向いたら般若心経の内容について

橋本の視点で思った事を書いてみたいと思います。

間違いなくトンデモ本の一冊になる事でしょうね。

と学会に入会しようかな。