断トツ

最近は新聞の紙面にも表記のような表現が踊る。

これを賛同するつもりも批判するつもりもなく

「そういう時代なのだろうなあ」ってくらいの気持ちである。

ただ、断トツって言葉はたしか「断然トップ」の省略形だったはずだ。

だから、「断トツ一位」って「頭痛が痛い」と同じような気がする。

まあ、「あたらし(新し)」も元々は「あらたし」が間違って変化したものだし、

(いまだに「新た」と書けば「あらた」と読むし)

語源がこうだから!!!などと主張するつもりなど毛頭ない。

ただ、私も年を取ったせいなのか、

お年寄りが「最近の言葉の乱れ」を語る気持ちも分かる気はする。

 

余談だが、違和感を覚えるのが「過半数割れ」「過半数越え」。

確かに、母数が奇数である場合には半数が整数では存在し得ないから

これらの言葉は意味があるのかもしれないし、

母数が偶数のときでもきっちり半数になった場合には

過半数越えではなく、過半数割れであるのは理屈では理解できる。

しかし、ちょうど半数の時に「過半数割れ」と表現するのだろうか?

私だけが持つ違和感なのだろうが「過半数割れ」「過半数越え」は何度聞いても馴染めない。

というか、「過半数越え」って「頭痛が痛い」ように感じてしまう。

だって、普通の状況では「半数割れ」「過半数」で意味は通じるでしょう?

「過半数を獲得した」「過半数を取れなかった」なら良いのだが・・・。

きっと私は頭が固いのだろうね。