煮豚
以前にもこのコラムで書きましたが、
お客さんが来るときなど煮豚を作ります。
冷蔵庫で結構保存が利くし、切って出すだけで酒のアテになるしなかなか便利なのです。
作り方は以前のコラムにも書きましたがいたって簡単で、
豚バラ肉の塊をひたすら醤油とみりんで煮込むだけの料理です。
ただ、煮込み過ぎたら美味しくないので
中がほんのり赤みがかっているくらいであげるのがポイント。
これ以上煮込んだら「豚の角煮」になるという寸前で止めるのです。
あとはじっくりと煮汁につけ込んで味を染み込ませます。
拙宅に2回ほど来た事のある26歳の青年(既婚)は
煮豚を気に入ってくれていろいろと作り方を聞いて来ます。
一度はお土産に持って帰ったほどです。
「嫁も作るのだがこの味が出ない」と誉めてくれますが、
奥さんはそういわれてどう感じるのか少し不安ではあります。
まあ、社交辞令として私の前だけで言っているのでしょうけどね。
で、作り方を聞かれても大したことをしていないのでどうしようもない。
強いて言えば、もしかしたら煮汁に秘伝はあるかも知れません。
なぜなら、この煮汁はもう数えきれないくらい使い込んでいるからで、
注ぎ足し注ぎ足し・・・まあ老舗の鰻屋のタレのようなものかも知れません。
ただ、注ぎ足しには意味があるわけではなく、
バラブロックが隠れるほどに大量の醤油とみりんを使うので
一度だけで捨てるのがもったいないという貧乏性の性格ゆえの事です。
ただ、少しずつコラーゲンが溶け出しているのでしょうか、
最近では冷めるとぷるぷるに煮こごります。
今回の鍋パーティーでも鍋のあとに出したところ
あんなに鍋を食べた押したあとにも関わらず予想外に大量に食べていただけました。
作る方からすれば美味しいと言ってもらえると嬉しいですね。
また次回も煮豚をご用意して皆様のお越しをお待ち致しております。
なお、煮豚の写真はありません。