シマウマの縞模様

シマウマの縞模様がなぜ生じたのかについて色々と説明がなされているそうだ。それこそ、「黒いところは太陽熱を吸収して温かくなり、白いところは熱を吸収しにくい。だから、その間に温度差による「風」が生じて体温を下げられる」みたいなツッコミどころ満載の議論すら真面目になされていると聞く。

ここで書きたいのはシマウマの話ではない。科学者にあるまじき発言だが、「なぜ、いちいち意味づけをしようとするのか?」である。もし、現存する生物が自然淘汰を経て残った最終型である(今後一切の変異をうけない)なら、その変異が残った意味を考えても良いと思う。まあ、それでも「たまたま」は否定できないのだが。でも、ほとんどすべての生き物にとっていまは進化の過渡期であろう。だから、今の表現型には何の意味もないと考える方が理に適っているように思う。シマウマの縞も、今後真っ黒(あるいは真っ白)になる途中を見ているだけなのかもしれない。たまたま縞模様になっても、それが強い淘汰圧を受けるのであれば縞模様のシマウマは早いうちにいなくなだろうが、それでもその過渡期には縞模様のシマウマは存在しうるわけで、その瞬間(進化の時間としての瞬間)を見ているだけかもしれない。それは誰にもわからないので、何もかもに意味づけするのはちょっとやり過ぎかなと思ってしまう。もうひとつ言えば、こと進化に関しては合理的に説明できるのは胡散臭い。