進言はなかった、って・・・
第三者による調査に関して、「進言はなかった」「積極的に議論した記憶はない」「世間話的なものはあったかもしれないが」と兵庫県知事は公に述べている。
これまでのこの人の物言いから類推するに、上記の言葉を聞いて私が感じることは、「第三者調査に関しては周囲から言われたんだろうなあ」だ。上の文言の中で知事が頑張って主張したかったことは、「進言」という行為はなかったし、「積極的な議論」もなかった、でも、世間話的には、もしかしたら部下の誰かがそういう話をしたかもしれない、ってことだろう。要は、ちゃんとした議論の俎上には上がっていない(から私は悪くない)である。たとえ部下が「進言」「提言」「諫言」をしたつもりでも、この知事は「私はそうは受け取らなかった」と言い訳するつもりなのだろうと、今のところ誰も指摘していないので間違っているのかもしれないが、私は感じた。こういう類の詭弁を弄する人だと今では思っている。そういう視点でこれまでのこの人の言葉を読み直してほしい。基本的にはこのような発言ばかりのようには読めないだろうか。「言った記憶はない」、ひどい時には「言ってないという記憶はある」なんて論理的にありえない台詞さえも飛び出すくらい、屁理屈であってもどこかに逃げ道を残そうとしているようにしか感じられない。