祇園

祇園という漫才コンビをご存知だろうか?もう若手とは言えない漫才師である。何年も前からテレビでは見ているが一度も面白いと思ったことはなかった。

しかし、数年前(たぶんコロナ前)にたまたまNGKで祇園の漫才を見た。めちゃくちゃ面白かった。出演者の誰よりも面白かった。漫才自体はテレビと変わっているところはない。異なっているところと言えば時間である。計っていたわけではないが、劇場では10分以上は喋っていた。彼らの面白さは4分では無理なのだ。昔は読売テレビで「お笑いネットワーク」という番組をやっていた。30分番組で二組が出演するだけ。だから、最低でも10分間の漫才を見ることができた。でも、おそらくM1からだろうが、漫才のネタは4分になっていった。しかも、じわじわ笑いをとる漫才ではなく、5秒に一回のペースでウケなければならない。ガチャガチャしたせわしなくやかましい漫才だ。個人的にはそういう漫才は好みではない。橋本の好みは「いとこいさん(夢路いとしと喜味こいし)」なのだから仕方がない。今でも気持ちが落ち着かない時にはいとこいさんのDVDを見て癒されている。

さて、祇園の漫才を見て思ったのは、今の若手でも長めの漫才をすればかなり面白いコンビがまだまだいるのだろうなということ。この数年(5年くらいかな)の注目は金属バット・Dr.ハインリッヒ・ハイツ友の会あたりか。