13デイズ

大学生の時、たしか岩波新書から出ていた「人類危機の13日間」という本(戯曲だったような気がする)を読んだ。これは政治学特論の教科書だった。探せば本棚の奥にまだあると思う。40年も前のことなので内容もほとんど覚えていないが、JFKが人類のことを思って号泣したような記述があった印象が残っている。昨日13daysという映画を見た。同じキューバ危機の話だ。2000年公開作品ということで古い映画になるのだろう。13daysというタイトルから想像するに前述の書籍が原作なのかもしれないが、定かではない。まあ普通に面白い映画だった。JFKと弟のロバートは役者の顔が似ていたように思う。意地とプライドと駆け引きで人類の存亡を弄んだとも感じられるが、ただ両国の指導者は心情的にぶつかるのを避けたかったのだろうな。この手の映画でよく見ることだが、背広組と征服組、あるいは政治家と軍人の根本的な価値観の対立は現在でもありそうに感じる。