歩く早さ

私と一緒に歩いた方はご存知でしょうが、

私はかなり早く歩きます。

普通に歩いて時速6キロ、

無理をしない程度に、しかし目標を決めて黙々と歩けば時速7キロです。

いまでもたまに昼休みに散歩をするのですが、

7キロちょうどの行程を1時間以内で戻ってきます。

新大阪に済んでいた頃、

神戸の実家までの35キロを普通に歩いて5時間で帰りました。

あと1時間(7キロ)歩けばフルマラソンを6時間で完走(完歩?)になりますね。

 その頃からあまり歩く速度は変わっていないようです。

 

で、早足の人がゆっくり歩くのはできるだろうと考えるかもしれませんが、

実はこれができないのです。

普通に歩いて時速6キロ、

たぶん歩幅とか回転数とかが決まっているので、

時速4キロで歩くとなれば、

喜劇でスローモーションしている感じで足を出さないとならない。

あるいは靴の幅くらいしか足を前に進めないとかしないと無理なのです。

ペースメーカーがいてくれれば大丈夫なのです。

研究室の飲み会とかで店に向かうときには

そこそこ皆のペースで歩いていると思います

(もしかしたら皆が必死でついてきてくれているだけかも・・・)。

でも、ひとりではゆっくり歩けないのです。

 

困ることがあります。

普通に歩いていると私は他のみなさんより明らかに早いので

簡単に追い抜いて行けますから問題ありませんが、

皆より早歩きの人がいたときに、

その人は皆よりは早いけど多くの場合私よりは少し遅い。

そうすると、私がその人をじわじわ抜くことになります。

その人はご自身の歩く速度が「早い」と思っておられるでしょうから、

私は「無理をしてその人に勝つために早く歩いている」ような雰囲気になります。

その人が私と同じか私よりも早ければ問題ありません。

私より微妙に遅い人が私の直前を歩いているときに困惑するのです。

ゆっくり歩く技術を持たないけど、

その人をすっと軽快に抜き去るほど早く歩けない

(私がそれをしたら「歩き」ではなく「走り」になります)。

こういうときはあえて欲しくもない飲み物を買うために立ち止まったり、

遠回りしたりすることになります。

普通に歩けないのもなかなか苦しいものです。