サッカー
香川真司選手がこのところ苦労されているようです。
私はサッカーのことなどまったく分からないのですが
サッカーに限らず、これまでの動きがあるきっかけでいきなり出来なくなることがあります。
これも「かたち論」的にちょっとしたバランスの問題で説明してしまいます。
まあ、私にとってかたち論はもはや宗教の教典みたいな存在なので
その真偽をもはや議論することなどできませんが、
個人的にはそれほど間違えていないと思います。
何となく似たようなことを浅田真央さんのことでも以前に書きました
https://hashimochi.com/archives/1972。
実際に欧州のサッカー選手たちも似たようなことを言っているような気がします。
たとえば新聞紙上でしばしば目にする言葉は「慎司は自身を取り戻すことが重要だ」です。
あるいは「故郷」ドルトムントへ戻ることに関して否定的な意見として、
最大限の能力を発揮したドルトムントへ自信を失ったまま戻って
それまでの能力を発揮できなければもうそこで彼のキャリアは終わってしまうということです。
私が何を言いたいのかですが、
運動というのは結局の話はありとあらゆる筋肉をその瞬間に適切に動かせるかどうか、
それはその筋肉を制御する数多くの神経をどのような関係性で発火させるかの問題だと思うのです。
あらゆる筋肉を、どの程度の力をどの程度の時間、
他の筋肉との関係としてどの程度の割合で収縮させるのかだけの問題だろうと思うわけで、
それはすなわち脳の問題ということです。
だから、自信を失い、運動の最中に何か別のことを考えたりすることで、
この、脳の適切なはたらきが邪魔されると考えるわけです。
まあこれが、たとえば「アガル」「頭が真っ白になる」という状況にも似た感じなのでしょうか。
だから、自信を持って、不安を払拭し、正しい関係性で個々の神経が働ける状況を脳の中に作る、
そういうことなのではないかと思っています。
この意味で、イチローや本田選手のようにビッグマウスで自分自身に暗示をかけるというのは
脳を開放するという意味では正しいのかもしれませんが、
かなりの心臓の強さがなければビッグマウスを気にすることで脳のはたらきが邪魔されるかもしれません。
香川選手は見た目には優しそうでビッグマウスにはむいていないかもしれませんね。
とにかく肉体的な問題ではなく精神的にいかに開放できるかが重要なのではないかと思います。