Hope for the best, plan for the worst
昨日の続きですが、標記の言葉は研究にも当然当てはまります。
好結果を希望して実験します。
実験結果がよいものであれば喜びもあります。
しかし、それを証明するためには、
読者があらゆる水準において否定的であると考え、
それを納得させる実験を考え結果を出します。
納得させるというのは、自分たちも納得できるという意味です。
少々無茶な、こじつけにも思える「難癖」に関しても、
その可能性を考え、それを否定するために何ができるかを考え、
そしてその結果を提出する準備を怠りません。
もちろんすべてを論文に書くわけではないのですが、
でも、たとえばレフリーとの間では表に出ないデータのやり取りがあったりします。
私はこれが科学の方法論だと思っています。
その意味では組織運営の危機管理と、その本質において何も違うところは無いと言えますね。