レクチャー終了
初めての試みであった二部制のレクチャーが土曜日に無事終わりました。
第一部はいつもの話で、実験データもあるし動画もあるので比較的分かりやすい。
しかし、第二部はまあ妄想の域を出ないので分かりにくい。
分かりにくいというのは話しにくいからというのもあります。
カエルの発生でも1時間以上ゆっくり話さないと
初めての方には分かりにくいだろうと思いますが、
専門外の橋本が哺乳類や鳥類などを短時間で話すわけですから、
なかなかみなさまの頭の中に絵が作られない。
そりゃ分からないよなって思います。
アンケートを読ませていただきましたが、
そこにも第一部はおおむね「分かりやすかった」が多かったのですが、
第二部はすべての方が「難しかった」とお答えくださりました。
いつもいつも同じですが、終わってからいろいろと反省します。
次に繋がる反省もありますし、繋がらない反省もあります。
次に繋がらない反省というのは、
どっちにしようかと迷っているところで、
「やはりあっちにしてたら良かった」みたいに思うところです。
これは、その「あっち」にしててもたぶん反省すると思います。
たとえば第二部の話なども
内容自体は妄想です。
検証実験をしていないから夢物語の域を出ません。
「こう考えてみたら違った景色が見えますよ」という提案です。
これを話すのも、ある程度断定的な口調の方が分かりやすい反面、
感情的に受け入れられない方も多くなります。
だから、新しい話題の度に「妄想です」「夢想です」「妄言です」とやると、
感情的な反発は避けられるかも知れませんが、
聞いている方に何となく心許なさを与えるでしょうし、
不安感を持たせる危険性もあるでしょう。
私は性格的にあまり言い切ることをしません。
強く主張することもあまりありません。
セミナーなどで大学や研究室を回ったときに、
あまりにも自信なさげに話す姿を見て「太宰治のようだ」と言われたことがあります。
自信なさげではなく、私の意見は述べるが押し付けないので
橋本の意見は意見としてお聞きいただき判断は各自でお願いしますくらいの意味なのですが、
それを言い訳のように言い過ぎたように思われたのでしょう。
最終的には「万人ウケすることは無理だ」と開き直って話に臨みますが、
終わってからはウジウジと反省することになります。
当日も申しましたが
脊椎動物という同じカテゴリーに属する以上はなにか共通性があるだろう。
だとしたらその共通性はどこに隠れているのか?
興味の大元はこういうところです。
これからも妄想を繰り返してみます。