主税

私の名前です。

よく「赤穂浪士からもらった」と誤解されますが、

日立製作所の元社長・会長の倉田主税氏からいただいたそうです。

 

さて、おそらくすべての変換ソフトでこの名前は変換できます。

それにも関わらず、「主悦」だったり「主計」だったり「主水」だったりと

わざわざご自分で漢字をひとつずつ入力して間違えた名前でメールがきたりします。

 

で、「主悦」はたぶん「悦」が「税」に似ているから間違えただけでしょうが、

他のふたつは別の読み方が存在します。

主計は「かずえ」で主水が「もんど」です。

主税と同じく武士の名前にしばしばみられます。

 

主税という名前は、もともとは奈良時代の「職員令(しきいんりょう)」に由来するそうです。

大蔵省の下に置かれた主税寮が徴税業務を行なったことから

「国のちから」を示す大和言葉で「ちからのかみ」と呼ばれ、

ここから「主税」=「ちから」となったようです。

ちなみに、大蔵省の下に置かれたもう一つが主計寮です。

ここは「徴税物をかぞえる」部署で大和言葉で

「かずえ(かぞえ)のかみ」と呼ばれ、

それが「主計」=「かずえ」となったようです。

 

最近のお子様方は非常に個性的な名前が付けられ、

時に読むのに苦労する場合もあるようで、

その話の流れになると必ず私の名前も引き合いに出されるのですが、

いちおう歴史のある名前であることと普通に変換できることは伝えます。

でも、こういう話題にならない限り説明の機会が与えられないわけで、

多くの人に誤解されたままになっているのだろうな?