発毛

詳しいことはまったく知りませんが、

よく言われている話から貝原益軒の養生訓の考え方には賛同しています。

間違えているかも知れませんが、

健康のためには腹八分目でよく笑いなどと、

最新科学であらためてその意味が証明されつつあることを

江戸時代に提案したということから考えて

生活や経験の中にこそ真実があるという臭いがするからです。

まあ、おばあちゃんの知恵袋と同じ感覚なのかも知れませんが、

それはとりもなおさず、我々はこの環境で生きてきたから、

もっと言えば我々のゲノムはこの環境の中に適応し研き上げられてきたから、

その中にすべての答えがあるということと認識しています。

 

さて、別に他のことでも良かったのですが、

発毛に関して良くいわれていることについて

上記の視点から考えてみましょう。

まあ、真っ先に疑問に思うのは、

そしておそらくもっともよく言われていることだろうと思うのは、

「頭皮を清潔に」でしょう。

よく小型カメラで頭皮を映して「ウワッ、こんなに汚い」と言い、

さまざまな洗剤や機器を使って洗ったのちにあらためて頭皮をチェックして

「ほらこんなに綺麗になったでしょ」と言う光景をよくテレビなどで見ると思います。

で、私の疑問は、そんなことを言い始めたのっておそらくこの数十年であること、

そもそも石鹸などというものが洗髪に使われ始めたのも

たぶん長くみてこの数百年、日本人だとせいぜい明治以降ではないでしょうか?

この事実と、我々人類は数十万年は存続しているという事実から、

どうしても受け入れ難いものを感じるのです。

 

例えば、発毛に必要な何かを最新の科学で発見し、

それを補うことで薄毛を克服するというのは

少々引っかかるものはありますが論理としては受け入れられます。

でも、頭皮を清潔にと言われたら受け入れられない。

そうならホームレスの方々は全員禿げているのか?って屁理屈も言いたくなります。

 

まあ、発毛のことはどうでもいいのですが、

なんだかこの手の似非論理にごまかされてお金を支払っている人が多いと思います。

科学教育以前の「論理的な考え方」教育をもう少しやれば、

さまざまな詐欺的商法に引っかかる人が減るのではないかと思えてならないのです。

いや、誤解をして頂きたくないのは、

「頭皮を清潔に」が詐欺だとか嘘だとか言っているのではありません。

ただ、やはり生物としてのヒトの成り立ちを考えると

にわかには信じられない論理だよなって思うだけのことです。

同様に除菌・抗菌などもありえない。

我々ヒトは、菌まみれの中で生活してきました。

だからそれこそが「正しい」環境なのです。

菌を排除する環境は「異常」だと認識するべきであり、

菌=悪みたいな考え方こそ間違っていると理屈では思うべきでしょう。

って考えは間違ってる?