学位論文公聴会
先週の木金と今週の月曜日、
三営業日(?)連続で阪大の学位公聴会でした。
朝から夕方まで、昨日などは朝の8時半から始まり、
すべてが終わったのは夜の9時前でした。
学生さんの発表でしたから、それこそ幼稚な発表もあったのでしょうが、
専門外の、しかも極端に分野の異なる発表を聞くと、
すべてが「すごいなあ」「難しいなあ」でした。
特に阪大はタンパク質の専門家がかなりの部分を占めており、
こちらは「分子嫌いの遺伝子嫌い」ですから
もう何もかもが難しくて眠たくもならない状態でした。
面白かったのは、ある女性の審査の時の指導教員の話。
この女性は研究室に来た時に
「生物に興味はあるけど生物学に興味はない。
何でも分子の相互作用で話をするのは面白いと思えない」と言ったそうで、
それを聞いた私は、「もはやそれを生物学というのか?」とびっくりしたのです。
女性の言う内容はどう考えても「分子生物学や生化学」であり、
女性の興味をもっている内容こそが「生物学」だと私には思えるからです。
だから、最近の若い人は生物学=分子レベルの解析となっているのでしょうね。
いいのかこれで?とは思いますが、
言うても詮無きことなので心に閉まっておきましょう。