昨日の続きのような文章になりますが、

食べ物の旬もなくなってきましたね。

私は飲み屋で夕食をとりますので情報が偏っているかも知れませんが、

最近では12月に菜の花が突き出しで出てきたりします。

いくらなんでも年が明けるまで待とうよって思うのですが、

おそらくハウス栽培のものが出てくるのでしょう。

そしてそれをいち早く取り入れないとならないと店の方では考えるのでしょう。

十年くらい前まで京都にいました。

京都では、それでもまだ食べ物に季節感はあったように思います。

冬の終わりにホタルイカ、春先にはタケノコ、

梅雨入り前くらいに鱧が出始めますが、

この時期の鱧はまだ脂が乗っておらず「落とし」にするには早いので

天婦羅で食べさせたり、落としにするにしても葛をまぶしてから湯に入れたり工夫をします。

鱧で言えば、祇園祭の頃になると脂も乗ってきて落としが主流になります。

その後、松茸が出始めると土瓶蒸しやお椀が主となり、鱧はまた来年って感じになります。

しかし、大阪に出てきてからというもの、この季節感がありません。

年がら年中なんでもあります。

贅沢な話かも知れませんが、なんだかしっくりきません。

 

旬と言えばそろそろキムチの季節です。

白菜が安くなってきた頃には梨もリンゴも柿もおいしくなります。

牡蠣もそろそろ出始めます。

全てが一帯となってのキムチなのです。

今年も頑張って漬込みます。

けっこう体力仕事なのですが、

この5〜6年は我が家の風物詩になっています。