11月ですね

年をとるごとに一年が早く感じられると言われますが、

私は中学生の頃から同じ感覚でいるような気がします。

まず、正月が正月らしく感じられなくなりました。

だから、なんだか季節感がなくなり

気付いたら年末という年が増えたように思います。

この感覚って一体なんなのでしょう?

 

おせち料理を家で作らなくなっているようですね。

これも何となく年末の風物詩のような感じでいましたから違和感を覚えます。

そういえば子供の頃は三が日はどの店も閉まっていました。

開いているのはお年玉を当て込んだおもちゃ屋さんだけで、

初詣の途中でおもちゃ屋さんに駆け込んだことを覚えています。

 

ウチでは侍映画にあるような「お膳」で正月を祝います。

ひとりひとりの前に朱塗りのお膳と朱塗りのお椀が並び、

大きな「にらみ鯛」と重箱が中央におかれます。

いまでは年末年始の三日間しか親元に帰りませんが、

それでも昔ながらのお膳を出して正月のお祝いをします。

そういう、今流の理屈でいけば無意味にも思われる形式があってこその

年の暮れであり正月であったわけです。

その流れに、三が日は店が開いておらず買い物ができないことや、

おせち料理以外にはなにも食べることができないことなどが

ある意味でのかたちとして存在していたということだろうと思います。

 

しかし今ではコンビニは年中開いています。

百貨店も年末年始に店を開けていますし、

ファミレスはおろか、普通の飲食店も三が日にけっこう店を開けています。

だから、正月という気分がまったくなくなりました。

正確に覚えておりませんが、

おそらくこのようなことになったのが私の中学頃のことだったのでしょう。

そのことの是非を言うつもりはありません。

ただ、節目節目がなくなってきたのは事実だろうと思います。