脚本2
私はテレビをあまり見ません。
ドラマなんてまず見ないと言い切ってもかまわないと思います。
しかし、以前に「ジェネラルルージュの伝説」というドラマを見て
かなり面白かった記憶があります。
そこで、この原作小説を読んでみました。
その印象は、「脚本家ってすごい!」でした。
あくまでも個人的な趣味だと断った上でですが、
原作の面白くなかったことと言ったらもう半端ではありませんでした。
「えっ、これで終わり?」ってくらいあっさりと、
これをミステリとは絶対に言わさないとすら思えるくらいに面白くなかった。
よくぞこの小説をドラマ化しようと思ったなあと感心するくらいです。
これは原作を通り越して、同じタイトルでまったく別の物語です。
と考えると、二時間ドラマで「女おとり捜査官」シリーズがありますが、
これも同じことが言えます。
ただし、これは原作の方がはるかに面白いのですが、
二時間ドラマにするにはこの原作は盛りだくさんすぎて無理があるから、
ドラマがこうなったのは理解はできます。
「同じ」と言ったのは、原作とは全く別の作品に仕上がっているというところです。
あまりこのような視点で比較したことはないのですが、
他にもたくさんありそうな気はします。
それにしても脚本を書く人の能力ってすごいなあと感心させられます。
そう言えば連城三紀彦もシナリオライター志望だったってことだし、
なんとなくうなづけます。