葡萄酒とワイン

最近もレイムダックの話を書いたように、

私はよく、「カタカナ言葉が多すぎる」と嘆く。

ただ、これは私の中の感情というか、

私の持つ物差しに照らしてみてのことであって、

厳密な使い分けを定義できるかといえばたぶん無理だろう。

まあ、強いて言えばあえて日本語に訳す努力を怠った結果かどうかというレベルと、

すでにその言葉が従来の日本語とは異なる独自の場所を持つに至ったかどうかというレベル、

まあこれくらいのレベルを鑑みて何となく是非を個人的に決めているように思う。

 

ここで書いた「レベル」という表現も、

おそらく「水準」とは異なる意味を日本語の中で持つに至ったと思う。

「レストラン」も「食堂」とは一線を画するだろうし、

「マンション」にいたっては日本語独自の意味としか言いようがない。

だから、将来的にはレイムダックもなにがしかの特別な単語になりうるのかもしれないが、

いま現在はカッコに入れられた注釈を付けて用いられているわけで、

では、わざわざカタカナで書く必要があるの?って疑問だ。

これも、誰かの発現をそのまま文字に起こし、

そこに注釈として日本語を書くのなら分かるが、

新聞記者がわざわざカタカナを書いて、その注釈を入れるというのは訳が分からない。

 

話は変わるが、私はワインが好きである。

何か飲む機会があれば、その半分は赤ワインを飲んでいる。

で、そういえば小さい頃は葡萄酒と呼んでいたなあと昨日思った。

さらには、いま葡萄酒と呼んで何か問題があるのか考えてみた。

たぶん、葡萄酒と言ったら違和感はあるかもしれないが、

ワインと同じ意味で通じるはずだ。

今さらキスを接吻ということはおそらくできないだろうが、

ワインを葡萄酒とは言えると思う。

次回、店に入ったら「赤葡萄酒一本持ってきてください」と言ってみるかな。