これも日本人的?
通勤にはJRを利用している。
人身事故が起こったばかりの時と帰宅時間がぶつかった経験が何度かある。
その時のJRの対応が非常に日本人らしいように思えて仕方ない。
JRでは、以前に神戸線での人身事故の時に
救急隊員の作業中に電車を走らせて隊員をはねて死なせたことから、
人身事故にいたっては事故処理が終わるまで電車を止めるとなった。
これは、どう考えても当たり前のことで、
それまでがそうじゃなかったということが信じられないくらいだ。
だから、人身事故が起これば1時間は電車が動かないのが普通である。
さて、私が出会ったこととだ。
仕事が終わって駅のホームに到着したら、
ちょうどどこかで事故が起こったところだった。
駅の表示板を見ると「遅れ10分」となっていた。
私鉄への振替輸送もあったのだが、
私鉄の駅まで行かなければならないしなどといろいろ考えたら
20分以内で動くのであればJRの方が早いと考え待つこととした。
10分ほど待っているといきなり表示板が「遅れ12分」となる。
「まあ2分くらいは誤差だ」と考えて待っていると、
「13分」となり、それが「14分」「15分」と増えていく。
15分が経った頃には遅れは「20分」となり、
結局は1時間近く待たされたあげく、
ようやく到着した電車に乗っても前が使えてすんなり動いてくれない。
で、何が言いたいのかご理解いただけるであろう
人身事故が起きたら1時間は電車を止めるんでしょ?
だったら、事故が起きた瞬間に表示を少なくとも「遅れ30分以上」とするべき。
で、正確な遅延時間が分かったらそれを修正していけば良いだけの話。
事故発生時刻が分かっているし、事故処理の時間も大体分かっているとしたら、
運転開始は少なくとも現時刻よりどれくらい遅れるか分かるはずだろう。
たぶん言い分は「確実な時間が分かり次第にその情報通りに表示している」だろう。
それをして私は日本人的なのではないか?と勘ぐっているのだ。
本質は全く違うのかもしれないが、見た目は政府の事故対応にとても似ている。
とにかく「あまり遅れていませんよ〜」って感じを振りまいて、
「あっ、ちょっとだけさっき言った時間より遅れそうです」
「あっ、またほんのちょっとだけ遅れるという報告が来ました」などとなる。
駅員に聞いても「情報が入ってきませんので・・・」となってらちがあかない。
でもね、考えたら簡単に、素人にだって想像できることじゃないか。
いま、事故が起こったら運転再開に1時間ほどかかるし、
運転しても、前が詰まっているので通常よりも到着時間が延びるって。
この場合は正確ではなくて構わないから、大体の経験値を表示して欲しい。
想像しうる最大の「被害」を教えて欲しい。
責任問題などで表示が無理なら、構内放送ででもいいから予想される遅れを教えて欲しい。
なぜそれをしないのか?
やはり日本人の国民性なのだろうか????