政治家

どこかの知事選で当選した候補の陣営が

ツイッターで選挙活動を行なったと報じられた。

投票日のそれも夕方近くになっても続けられたという。

選管からの勧告を受けても動じなかったようだ。

 

ここで、問題だと感じることは、

法律に触れない(私は触れているような気もするのだが)から

何をしても構わないという考え方である。

それも政治家という人種がこう考えるとしたら

この国はもう終わっているような気がする。

 

法律はその額面が大切なのではなく、

その精神が大切なんだろうと思う。

選挙で正々堂々と同じ条件下で意見を主張し合えるように

あるいは有権者が候補者の意見を公平に知ることができるように

公職選挙法という法律が制定されているのではなかったのか。

その精神を無視し、法の目をかいくぐって平然としていられる

そのような精神を持つ人間に政治など行なって欲しくない。

やったもの勝ちを真面目に考えているのなら潔く政治家を辞めて頂きたい。

まあ、それほどの潔さがあればこんなことはしないだろうとは思うのだが。

 

政治家(知事は国会議員とは違うという意見もあるだろうが)は、

法律や条例を制定する立場の人間であろう。

その人が「法に触れていない」と述べること自体が片腹痛い。

法律の文面に書かれていなくとも

その精神を鑑みて、してはならないことはしてはならない。

ましてや、政治家はこの態度を徹底すべき職業だろう。

その人間を当選させた県民の民意すら疑われてしかるべきだと思う。

 

もはやこれは法律論ではない。

人としてどうかという問題なのだろう。

この人に税金から給料が支払われるのだからやっていられない。

まあ、私はその県に税金を納めていないので構わないのだが、

日本人は恥ずかしいと感じる心さえ持たなくなってしまったのだろうか?