タイムリー
タイムリーと言ってしまったら不躾なのかも知れませんが、
先日、「ロールスロイスとボーイング」を書いた直後に
海上保安庁のヘリコプターが墜落する事故がありました。
その経緯は皆さんご存知でしょうが、
結局はデモンストレーション飛行をしていて
送電線を引っ掛け墜落したという事のようですね。
デモ飛行と事故の因果関係は分かりませんが、
直後の会見からこの事実をひた隠しに隠し続けた海保の姿勢が
まさに先日のコラムで書いた「日本人の危機管理能力の欠如」だろうと思います。
身近でもよく話題になる事なのですが
「危機管理」とは考えうる最悪の事を想定して対応をシミュレーションすることでしょう。
しかし、最悪の事を想定し議論を始めると「橋本は性悪説だ」と揶揄されます。
しかし、すべてを性善説で済ませれば危機管理なんてあり得ないと思います。
ちょっと横道に話がそれましたね。
要するに、その場の議論にとどまる事なく、
そのずっと先を見据えての展開を想定できるのか?
嘘をついて逃げ仰せた場合は良いでしょうが、
もしバレた時にどれくらいの被害があるのかについて
嘘をつく時にどれだけ考えているのか?この点が分からないのです。
何も自虐的に「日本人は・・・」と十把一絡げに論じるつもりはありませんが、
にしても、日本の国家や地方公共団体あるいは大企業の対応には
なんだか共通してこのような問題が見えるような気がする。
何となくうやむやにした置けばいつの間にか追求されなくなる
「のど元過ぎれば・・・」の国民性が問題なのかも知れませんね。
この話にこれ以上何か言うつもりもありませんが、
あまりにタイムリーな話題だっただけにちょっと書いてみました。