定期試験の問題作成
一部の先生にもお話ししたこともありますが、ずっと思っていることがあります。それは、高校の定期試験(に限りませんが)の問題を皆で共有できないかです。うまく表現できる自信はないのですが、少し書いてみます。
高校の先生方との研修会で、作問することを数回やったことがあります。研修会の限られた時間内では問題が出来上がることはありませんが、そこそこ面白いアイデアのタネがいろいろと出てきます。これらをどこかの共有サイトに上げられないかと思っています。そのサイトには、たとえば研修会で「とりあえずできた問題」を叩き台としてあげておき(最初の叩き台は橋本が上げても構いませんが)、その「問題」を先生方が適宜加筆修正する。ただし、上書きではなく併記する形で投稿します。問題の出し方に関する訂正でも構わないし、小問のアイデアでも構いません。感じたことや思ったことを掲載していきます。可能であれば、そのように考えた理由を脚注として入れても良いでしょう。こういうサイトを作っておくと、そこを眺めるだけで、定期試験を考える際のアイデアが生まれる源になるだろうと思います。そこに掲載されている問題を適宜選択して出題しても構わないし、そこからヒントを得て自らで作問をしても良い。どこまで説明するか、どこまで問題文中にヒントを提示するかで、問題の水準(難しさ)も調整できますし、本当に思考させる問題にもなれば、ある程度の理解度や知識を問う問題も作れるはずです。
なぜこのように考えたのかですが、「作問の会」の時に、先生方の趣味や嗜好から様々な考え方が出てきます。パズルを解くような「考えさせる問題」を好む先生もいらっしゃるし、理解度を測る問題を好む先生もいらっしゃる。問題文中に丁寧なヒントを散りばめたものを好む先生も、最低限の内容だけを問題文中に掲示し、そこから様々なことを推測(推理)しながら本質にたどり着くことを出題の目的としたい先生もいらっしゃいます。こうなると、問題の深さや質が多様なので、その場で一つの問題に収束させることは難しい。だったら、このようなたくさんの可能性(選択肢)をとにかく一堂に会する場を設けたら良いのではないかと思ったわけです。
問題のタネは、作問を趣味としている橋本がいくつか挙げても構いませんし、先生方が随時上げていっても良いと思います。橋本が考えた問題などは、教育の素人である研究者が勝手な価値観のもとで作ったものなので、そのまま高校生に出題するのには無理かあるのかもしれませんので、本職の先生方が高校生向けに形を変えていってもらえたら良いでしょうし、たとえば進学クラス向けの問題や理系(文系)向けの問題など、いろいろと調整することができそうに思います。
また、例えば橋本は研究生活の中から面白そうな現象をたくさん見てきます。そこから問いたいこともいくつかあります。しかし、この程度では高校生向けの問題は作れません。橋本は面白い現象を知っているけれど問題にできる技術を持っていない。先生方は高校生の現状をご理解していて適切な問題の形に仕上げられる能力を持っている。だから、問題の形になっていないものを提案することで、先生方が問題の形に仕上げていくというのも面白そうですし、同様に、先生方から「こういう感じの問いかけをしたい」という提案があれば、それに関してのアイデアを皆で出し合える可能性もあるでよう。単元を跨いだ作問のアイデアも色々と出てくるとも思います。
思っていることが表現できたとは到底思えませんが、なんとか書いてみました。全国どこからでもアクセスでき、どなたでも利用できるようにすれば、生徒のレベルや目的に応じた問題を適切に選択することも可能でしょうし、用途は広がるように思っています。ど素人の戯言を最大限お汲み取りいただいた上で、いかがお感じでしょうか?