盛る

兵庫県知事の問題でPR会社の社長の文章が「盛って」書かれているかどうかという議論がテレビでなされている。この「盛る」という日本語の使い方に馴染みがないのだが、普通の日本語にある「盛る」と同じ意味であれば、根っこに真実があってそれを大袈裟に書いたこととなる。であれば、多少の脚色はあったにしても、大筋では事実であるとなる。似たような話としては「無実innocent」と「無罪not guilty」のようなものだろうか。しかし、テレビのコメンテーターの議論は「社長が話を盛っているのであれば、(社長がnoteに書いた文章は信用できないから)一連の行為は法律に反しない」となっている。会社社長の書かれているものが嘘八百(どっかで聞いた言葉だな)であったならコメンテーターの意見は理解できるのだが、ただ「盛った」だけであれば、まだ「事実だとすれば疑惑は残る」こととなるわけで、当初の疑問は消えないのではないだろうかと感じる。

まあ、情報が少なすぎて外に出てきていることだけで判断できるものではないだろう。白黒つけるのであれば捜査機関がネットやSNSのログを解析して(消されているものがあればそれらも全て復元して)私たちに示してくれればどちらの立場に立ったとしても納得はできるのだが。まあ、一番簡単なのは、知事(側)が社長を名誉毀損(?)で訴えて、すべてを公の場に曝せば解決することだと思う。それをしないから、知事側にもやましいことがあるのではないかと痛くもない(?)腹を探られるのだと思う。さてさて、どうなるのかな?