はんなり
主に京都で使われる標記の言葉はご存知だろうか?もちろん私は小さな頃から親しんでいたのだが、最近周囲と認識の違いがあるのではないかと思い始めている。
まずはじめに私がこの言葉に対してどう思ってきたのかを書こう。これは単純に「明るい」「派手な」のような意味合いである。もちろん、「はんなり」特有のニュアンスがあるので、「明るい」とも「派手」とも意味合いは異なるのだが、でもまあざっくり言えばこういう感じである。これに対して、どうも一般には(京都の友人も含めて)、「おしとやか」「やわらかい」「おくゆかしい」「おっとりとした」のような意味合いで用いられていることが(少なくとも私の周辺では)多い。この話をしていたとき、「お前、関西人なのにこんなことも知らんのか」とそこそこ皆にバカにされた。でも素直に認められない。これまで、私の使い方で違和感がなかったからだ。もしかしたら、神戸周辺と京都では使い方が異なっているのかもしれないと思った。
で、調べてみた。
「上品で落ち着きがあり、明るさ、華やかさ、陽気さも併せ持つさまを表す言葉」
とweb辞書にはあった。
私が使っていた意味に近いと個人的には思っているが、私は「明るさ・華やかさ」に重点を置いて意味をとらえているのに対して、周囲の友人は「上品で落ち着きがあり」に重きを置いているのだろうか、どちらが絶対的に正しいとも言い切れない。
wikipediaには、
「最も有力視されているのは「華あり」が語源となったという説で、「はな」(華、花)に、状態を表す接尾語「り」が付き、その後、撥音便化したというものである。同様の語源に当てはまる語として「はなやか」「はなばな」「はんなり」等が挙げられる」
とあるから、「おしとやか」とはちょっと違うのかなと個人的には感じるのだが、皆さんはいかが思われるだろうか??