マルハラ

Lineやメールの文章に句点をつけると怒っているように感じるって若い人が多いといい、句点(マル)によるハラスメントということで「マルハラ」と呼ばれているそうだ。これはネット記事で読んだ。

この「マルハラ」についてある大学が調査をし大手新聞社がその結果を報じたが、調査した教授は記事に取り上げてもらったことを「ありがたい」としつつも「若干以上のタイトル詐欺を感じる」と言う。記事のタイトルは「。で終わる文章は威圧的 若い女性の4割「マルハラある」と回答」だ。何が「詐欺」なのか?だが、まずは「句点に威圧感を覚えたことがある、またはたまにある」との回答は若い女性で4割あるのは確かだが、男女合わせた18〜29歳の7割は「威圧感を覚えることはない、ほとんどない」と回答している。「句点に威圧感を覚えたことがある、またはたまにある」を「ハラスメント」と定義すれば記事(タイトル)は正しいが、「ハラスメント」という強い意味合いを持つほどのことではないとしている。また、このタイトル自体は間違いではないにしても、この後のマルハラに関する一連の報道では、「(男性も含めた)若い人(のほとんど)は句点に威圧感を覚える」と断定的に言われていると橋本には感じられる。だから、この記事(タイトル)はかなり恣意的と感じられるのだろう。もう一つ、ここが個人的に最も面白いと感じているのだが、この調査は、「最近のメディアのマルハラ報道に冷や水をかけるつもりの分析」であり、想定通りの結果が出たにも関わらず、このタイトルはマルハラを「かえって助長している」と教授は述べている。

でも涙を流したら「号泣」になるように、このような扇動的なタイトルはネット記事に多く見られるので少し麻痺してきたのも事実である。今の若者は「泣くこと=号泣」と思っている人も少なうないのかもしれないとさえも思ってしまう。とりあえずアクセス数を稼いでいるのだろうが、特に大きなメディアがこれをやったら自分の首を絞めるのになあって思う。