スズメバチ

コゴミを探して山の中をうろうろしてた時に、いきなり一匹のスズメバチがすごい羽音を立てて飛んできました。本当に近くの、体から5〜10cmくらいのところでしょうか、ちょうどヘソくらいの高さをホバリングしてわたしの様子を伺っていました。黒いものを狙って刺すとのことで、目を閉じてじっとしていましたが、後で考えるとメガネをしていたからたぶん目を開けていても問題はなかったのかもしれません。感覚的に体長5cm以上はあったように思いますが、調べてみたら働きバチの体長は4cm程度とのことなので、5cmはなかったのでしょう。まあ、あのサイズの鉢を見たことなかったのでただただ大きかったというイメージが頭の中で膨らんだのかもしれません。すごい羽音が続き、そっと薄目を開けてみたら顔のところを飛んでいました。もう恐怖しかありません。動いたら負けだと思い、ひたすらじっと立ち尽くしていました。「木にでも間違えてくれないかな」という期待を持って立っていました(というか、それ以外には何もできることはなかったので)。個人的な感覚では2〜3分は羽音が聞こえていましたが、これまた実際は1分程度だったのかもしれません。ある瞬間に羽音は止みました。飛び去ってくれたのか、それとも体のどこかに止まっているのかわかりませんので軽々に動くことはできません。そのまま数を数えながら2分間じっとしていました。気持ちとしては、2分も飛ばずにじっとしていることはないだろうとか、あれだけの大きさのハチが歩いたらさすがに何か感じるだろうとか思って待ってました。120数えてもハチの存在が感じられなかったので、そ〜っと歩き始めました。結果的にハチはいませんでした。あの手の恐ろしい体験は初めてで(別の種類の恐怖体験はいくつかありますが)、確実に寿命が3年は縮んだと思います。「九死に一生」ですね。