The Second

漫才が好きである。最高の漫才師は「いとこいさん」だと信じている。DVDも6本持っていて、たまに半身浴しながら楽しんでいる。

さて、標題の話。これはベテランの漫才師の大会だ。個人的にはM1の4分ネタを評価できずにいたので、この大会によって漫才の個人的に感じる一番面白いところが評価されるきっかけになることを期待している。わたしが子供だった頃、関西では「お笑いネットワーク」という番組が放送されていた。30分番組で2組の漫才師しか出てこない。だから一本のネタは普通に10分あった。今でも劇場にみにいくとネタ時間は基本10分である(昔は15分あった)。だから、10秒に一回笑いを取らないとダメだとかいうことはなく、純粋にしゃべくりを楽しめたし、子供の頃のこの体験がわたしを漫才好きにさせたと思う。

で、山菜に手を取られて、録画していた番組をようやく昨晩見ることができた。個人的な評価は別にあるのだがここでは書くつもりはない。ただ一つ気になったことがある。それは採点方法だ。司会のアナウンサーが何度も口にしていたが、「相対評価ではなく絶対評価」で採点することになっている。この採点方法はよく考えられていて素晴らしいと思う。ただし、絶対評価にするのであればトーナメント方式を採用する意味がない。1回戦で8組の漫才師にネタを見せてもらったら個別に絶対評価して上位4組を2回戦に進出させれば済む。2回戦も、4組のうちから上位2組を選べば良いだけの話だ。この方が絶対的にフェアである。トーナメント方式には組み合わせの運・不運があるが、それは相対評価(どちらが面白かったか)だから成立すると感じる。絶対評価にするのであれば、逆に組み合わせの運・不運が出てはならないと思う。トーナメント方式というハラハラ感を演出として持たせたいのはわかるが、それだったら絶対評価にしてはならない、そう思う。