フラグ?
私にはまったく馴染みのない言葉なのだが「フラグが立つ」のような表現がある。「伏線」とか「予測」とかの意味で使われているらしく、もとはプログラミングの単語らしい。で、その英語の綴りはflagだ。旗の意味だとフラッグと表記するだろうに、日本語では表記を変えて異なる意味にあてている。同様にレーベルというのも以前から不思議だった。もともとは、レコードの中央に貼る、曲名やアーティスト名を記載したラベルのことをレーベルと言ったところから、アーティストが所属してCDなどを作る組織を指すようになったとのことだが、上の説明にもあるように「ラベルのことをレーベルと言った」って、同じ英単語(label)の日本語表記を変えただけのこと。英語の文中では同じ意味合いで用いられる単語のはずだ。
そう考えたら日本語の特徴が垣間見える。カエルの研究で「アニマルキャップ」という言葉がある。我々はアニマルキャップという専門用語として解しているのだが、英語の文中にあれば「動物帽子」と理解される単語だ。そういえば、専門用語ではなくても、ペンなどのフタをキャップと言い、前の部分にしかツバがない帽子をキャップというが、このフタの方のキャップと帽子のキャップも英文の中では同じ理解がなされているはずだ。こう考えると同様の例はたくさん見受けられる。食堂を英訳すればレストランになるだろうが、日本語で食堂とレストランは絶対的に違う場所を指すはずだ。そう考えたらネットだって、英語を話す人から見たら「網」と同じ意味のはずだ。
日本語は、輸入した単語を見事に日本語として使っている。個人的にはなんでもかんでもカタカナ語にすることに抵抗はあるが、これはこれで日本語のいいところなのかもしれないかな??