法廷映画
昨日はシニア自然大学の講義に行っていたため帰宅がかなり遅くなった。今日はちょっと外せない用事があったのでお休みをいただいたのだが用件は予想外に早く片づいたので、帰りに蕎麦屋で軽く飲んで帰宅して家で映画を見ていた。標題の作品はジュリア・ロバーツがアカデミー主演女優賞を受賞した作品ということだがまったく知らなかった。21世紀に入ってから劇場で映画を見る頻度が低くなっているので、世間的に有名な映画を知らないことはよくあるのだ。実話を元にした映画ということでかなり面白かった。「オフィシャルシークレット」や「ペリカン文書」にも同じ匂いがするかな。どちらも名作だな。
法廷映画はわりと好きである。裁判という論理立った展開が個人的な嗜好に合うのだろうなと思う。古くはヘンリー・フォンダの「12人の怒れる男」、トム・ハンクスの傑作「フィラデルフィア」も良かった。フィラデルフィアは、「ストップメイキングセンス」のジョナサン・デミが監督しているので好きになった映画だ。一般には「羊たちの沈黙」の監督という方がわかりやすいかもしれない。「12人の怒れる男」は今でも定期的にみる映画だ。聞きやすい英語なので何度も巻き戻しながらじっくり聞くのには適していると思う。「情婦(検察側の証人)」も最後の最後が素晴らしかった。「ハンナ・アーレント」も(これを裁判モノというカテゴリーに入れていいものかよくわからないが)作品として悪くはないとは思うのだが、あまり好きな映画ではないかな。これは映画のせいというよりはアーレントの思想が橋本にはあわないのだろう。個人的な意見だが、ナチスの戦争犯罪を訴えるなら「コリーニ事件」の方が好みだな。