ニューシネマパラダイス
映画を見てました。
「ニューシネマパラダイス」です。
DVDでエンドロールまで見た映画は初めてです。
傑作とか名作とかの下手な形容をしたくない、
どう言っても薄っぺらい表現にしかならないと感じられる物語でした。
大学時代の友人の葬式に行ってきた先日の気持ちがよみがえるような、
心の底に染み入ってくる映画でした。
これが絶対的に万人に最高の映画と言えるかどうかは分かりません。
私がいままで生きてきて得た何かに共鳴しただけなのかもしれませんが
とてもいい時間でした。
ビビアンリーでは、「風と共に去りぬ」よりも「哀愁」の方が好きなのですが
このような映画の好みを挙げて行ったら性格分析できるかもしれませんね。
夕べは夜中まで「七人の侍」を見ていました。
これは言わずと知れた日本映画の傑作ですが
まさに「傑作」と呼ぶにふさわしいでしょう。
今晩はどうしようかな、もう一本見るかもしれません。
見るとしたら「ライフイズビューティフル」かな?
それとも「アラビアのロレンス」か?
その前に風呂に入ってきます。
「ニューシネマパラダイス」、私も大好きです! 何度見ても胸が熱くなります(音楽も最高!)。
いままで思っていた「感動もの」の映画とは確実に一線を画するものだと感じました。おそらく見た人全員が異なる感動の仕方をしているのではないでしょうか?最後のキスシーンのフィルムを見ているトトの表情がなんともいえず共感しました。悲しいのでもなければ深い感動をした訳でもない・・・・自分のボキャブラリーの無さ、表現能力の乏しさにイライラしますが、とにかくあのような気持ちは実体験以外では初めての経験でした。
最近、「クライングゲーム」を見ました。全体としていい映画だったと思いますが、「映倫」は究極の決断を強いられただろうな、などとくだらないことを感じる映画でもありました。今日の午後は古いところで「禁じられた遊び」を見るつもりです。蛇足ですがフランス映画つながりで申し上げれば「死刑台のエレベーター」はミステリ好きな私から見れば「ミステリ」として穴だらけかな?って感じます。もちろん、サスペンス?映画としては一級品ですね。どちらも音楽のイメージが強いですが、フランス映画の傾向なのかな???
ところで、「ユージュアルサスペクツ」を見た方、あれはアリですか?それともナシですか?ご感想をお聞かせ頂きたいです。
「ニューシネマパラダイス」ほど壮大なストーリーではありませんが、マルセル・パニョル原作の「プロバンス物語」(1991、仏)もなかなかおすすめです。ただしあまりメジャーではないので入手困難かも。(もしよろしければお貸しします!)それにしても「ニューシネマパラダイス」、トルナトーレ監督が29歳の時の作品だなんてほんとすごいですよね。ちなみにヴィヴィアン・リーなら「欲望という名の電車」(1951)、「死刑台のエレベーター」のルイ・マル監督なら「さらよな子供たち」(1987)、イタリア映画ならフェリーニ監督の「道」(1954)、「カビリアの夜」(1957)、ミステリー関係ならベッケル監督「穴」(1960・仏)などが好きです。最近見た映画では、今年一押しというチェコ映画「英国王、給仕人に乾杯」が評判通りおもしろかったです。昔はよく映画を見たのですが、最近はさっぱり。でも橋本さんのコラムを読んで、昔見た映画をまた見直したくなってきました!!
結末のどんでん返しで何かお薦めありますか???
私は、この点においては「スティング」が最高傑作だと思っております(私が知っているという、非常に狭い範囲限定ですが・・・)。最後の最後に「やられた」って感じ。でも、気持ちいい騙され方なので問題ありません。「情婦」は先に小説を読んでしまっていたので何ともいえない。
「スティング」は確かにおもしろい!!で、「結末のどんでん返し」で最も印象に残っている映画といえば、「スティング」とはかなりタイプは異なりますが、フリッツ・ラング監督の「飾窓の女」(1944、米)。ただこれこそ入手不可能かも…。
私の映画遍歴はかなりかたよっているうえ昔の映画ばかりなのでお勧めするのにかなり気が引けるのですが、「サスペンス系」としては、
・ビリー・ワイルダー監督の「サンセット大通り」(1950、米)
・E・フォックス主演の「ジャッカルの日」(1973、米)
・イングリット・バーグマン主演の「ガス燈」(1944、米)
・ウンベルト・エーコ原作の「薔薇の名前」(1986、仏)
・クルーゾー監督の「悪魔のような女」(1955、仏)
・クルーゾー監督の「恐怖の報酬」(1952、仏)
・ヒッチコック監督の「レベッカ」(1940、米)
・ブランシュ監督の「顔のない眼」(1960、仏)
・マンキーウィッツ監督の「三人の妻への手紙」(1944、米)
・「ゼロの時間」(2007、仏)
などがおもしろかったです。ただうろ覚えのところもかなりあるのであまりご参考になさらず。また何かおすすめ作品があったら教えてください!
追記 「飾窓の女」はDVD化されているようですが、結構落ち着いたストーリー展開なので橋本さんが期待されているものとはちょっと違うかも(ベッケル監督の「穴」(1960、仏)の方がお好みかも)…。ちなみに「ニューシネマパラダイス」のトルナトーレ監督なら「海の上のピアニスト」(1999、米=伊)もおすすめです!