かんたろー

昨日を最後に、学生だったナガトモカンタローが研究室を去りました。しばらく実家の宮崎県でゆっくりして、鹿児島の薬品会社で働くそうです。

4年間を一緒に過ごしました。後輩の面倒も見てくれましたし、研究の面でも素晴らしい実績を上げました。私の唯一の趣味である「飲み」にもついて来てくれました。学生と先生というのではなく、相棒って感じの男でした。びっくりしたのは、事務の人からも他の学生からも個別に誘われて送別会をしてもらっていたようで、それ以外にも様々な人たちから別れを惜しまれていたことです。おとなしい、物腰の柔らかな、自己主張とは正反対の人間だったので、これだけ慕われていたことに驚いたのです。もちろん、尊敬されるべき人物であったのは間違いありません。しかし、それを表に出さないので、誰にもその人徳が理解されていないのだろうと思っていた訳です。

よく飲み、よく食べる男でした。私は酒ばかり飲んでほとんど食べないので、一緒にいて気持ちいいやつでした。豪快に食べるというのではなく、いつまででも食べられるし飲めるという感じです。義理堅く、先輩を立てると言う今では絶滅した日本の固有種でした。

彼が残して行った素晴らしい雰囲気をいい方向に発展させなければなりませんが、私に出来るのだろうか・・・・?