梅干しの現状

梅酢があがってきて梅を被い尽くしました。

大きな梅が樽の中で梅酢に漬かっている姿はなんかすごく美しい。

30キロの梅なので樽がひとつには入り切らず2個になりました。

と言っても、ふたつ目は寸胴鍋。

トリガラスープをとったり、煮豚(チャーシュー)を作るときに使う

たぶん15リットルくらい入る鍋、にビニール袋を介して梅が入っています。

 

で、いまの姿がなかなか綺麗なので、

ひとつはこのまま白漬けにしようかと思います。

要は紫蘇を入れないってこと。

紫蘇が入ると香り色ともに素晴らしくなるのですが、

黄色がかった梅の実だけの姿もなかなか格好いい。

水上勉は、梅干しに砂糖をかけて食べると美味しいと書いていますが、

味の想像ができないので一度やってみようかと思います。

 

このまま梅雨明けまで梅酢の中でじっとしてもらって、

梅雨が明けたら夏の日差しのもとで日光浴をさせます。

土用干しの前とあとでは、女の子が女性に変わるみたいに梅の雰囲気ががらっと変わる。

梅の実に色気が出てくるような気がします。

でも、梅の実特有の「桃のような」香りは天日干しでなくなります。

だから、梅ペーストを作るときは天日干しの前のものを使います。

梅ペーストとは、有名なところではハモ落としにつける梅肉に近いものなのですが、

梅干しの味わいの向こうに桃の香りが漂ってなんとも美味しい。

色気づく前の思春期の青い香りってところでしょうか?

 

梅雨明けまではあと3週間くらいかな?

いろいろと楽しみです。