ゲシュタルト?

昨日の某全国紙朝刊に載っていた文章です。

「個々の力の総和では説明できない男子メドレーリレーの銀メダル」。

なんかどこかで読んだような文章ですね。

ちなみにゲシュタルトを辞書で引いてみると、

「部分の総和としてとらえられない合体構造に備わっている特有の全体的構造」とあります。

 

さて、ことば遊びですが、メドレーリレーの銀メダルはゲシュタルトなのか?

まあそう考えても悪くはないとも思いますが、

でもやはりこれはゲシュタルトとは見えないでしょうね。

では何が違うのかですが、

おそらく安定性の問題だろうと思います。

メドレーリレーの場合は唯一の偶然が重なった、

いや、偶然て言っちゃうとお叱りを受けるかも知れませんが、

でも、同じことが繰り返し起こる保証はない。

それに比べてゲシュタルトは、その日本語訳を「形態」とされるように、

安定した関係性の存在が前提になっているように感じられてなりません。

ほぼ同じ説明によってもゲシュタルトにはなり得ないこともあるということで、

逆にゲシュタルトの意味が一つ明確になってきたようにも感じます。

繰り返しますが、これはただのことば遊びで、

まったく深い意味はありません。

しかし競走馬の名前といい、メドレーリレーチームといい、

これはユングのいうところのシンクロニシティなのでしょうか?

って、またことば遊びでした。

決して真に受けないようにお願いいたします。