薦める

私は人に何かを滅多に薦めない方だろう。

友人に異性を紹介するなんて恐ろしくてできない。

自分の好きな何かを薦めるってのも、

それがたとえ相手から求められたことであっても

なかなかしようと思わない。

その理由は単純明快で、

人の価値観は多種多様であり、

人によっては好みが正反対の場合すら珍しくないのだから、

自分が「素晴らしい」と感じるものを他人が同様に感じるとは思えないのだ。

思い入れが強ければ強いほど、

他人が同じくらいの気持ちで受け止めてくれるはずはないと思ってしまう。

また、推薦するということは、ここに「奈良の大仏効果」が加わることとなり、

さらに相手の印象は悪くなるように感じるのだ。

でも、自分のキャラとして、あまり謙虚で遠慮がちってのもこっぱずかしいので、

どうしても何かを薦めなければならない時には、

けっこう大げさに薦める傾向にある。

そして、例えば本やCDなどを貸したあとは何となくびくびくしてしまう。

「あんなに大きく言わなきゃよかった」なんて小さな後悔もする。

まあ、これはどちらも性分なので仕方ないのだが・・・。

 

話は本論から外れるのだが、

私は食事(飲み)に行くときは、大勢よりも二人が好きだ。

私ともう一人でカウンターに座ってゴチャゴチャ話すのがいい。

で、私は基本的には一般的なことか私自身のことを話す。

というか、相手のことをいっさい聞かない。

人には聞かれたくないこと、知られたくないことがいろいろとあり、

その内容も千差万別だと思っているので、

どの話題に地雷が隠れているのか分からない。

だから、相手のことを聞く(尋ねる)のではなく、

例えば自分の経験や家族の話をしつつ、

相手がその話に乗ってくれば話してくれるだろうし、

話したくなければ話さないだろうと思うのだ。

 

何か(誰か)を推薦しないとか、相手のことを聞かないとか、

なんか卑屈なのかなあ?と思うこともあるけど、

これも性分なのであきらめている。

もちろん自分にも聞かれたくないことはある。

その時には適当なことを言って流している。

聞かれたくないことに対して適当なことを言うわけだから、

嘘をつくことになる。

自分では、あくまでも個人的なことなので大きな問題ではないと思っているが、

でも嘘がバレたらきっと信用はなくすだろう。

そういう気持ちがあるから他人に何か個人的なことを聞くことができないのである。

 

やっぱりかなり変なのかな?