断食2
断食と話は違うのですが、
あるとき胃腸に来る「風邪」をひきました。
食べては吐き、毎日水のような下痢が続く強烈なヤツです。
とにかく食べて即座にトイレですべてを吐き
ほんの少し体内に残っているであろう栄養すら
一気に下痢で流れ出るのですから、
口から肛門までの間に何も入っていない状況だったわけです。
で、発見しました。
私くらいの体格の人間の消化器には約5キロのものが詰まっているという事です。
理由は簡単で、この風邪の時にわずか2日で体重が5キロほど減ったからです。
減量や疲労による体重減少と考えるには時間があまりにも短い。
あくまでも今まで胃腸に入っていた食べ物がなくなっただけと考える方が
間違いなく理に適っていると考えたのです。
話は断食に戻ります。
3週間の間に本当にやせ細り、
精神的にもかなりヤバい状態にありました。
で、胃の具合ですが、これが治ったような気がしないのです。
ずっと胃のあたりに痛みが続き何を食べても吐いていましたから、
断食が終わっても体重は戻らない。
で、春休みになりぼろぼろの状態で帰省しました。
親ももちろん心配してくれて、
検査専門の機関である県の予防医学協会での胃部健康診断に申し込んでくれました。
その日もどんよりとした気分で受診に向かいました。
検査も終わり、個別に医師の診断を仰ぐ時となりました。
結果は「あんた、なんともないで」でした。
ようするに、断食で胃は完全に治っていたのですが、
ずっと「痛いような気がする」と自分で痛みを作っていただけの事でした。
前の日までお粥でも胃が痛かったのに、
その夜は大きなステーキをぺろっと平らげ
食事後も胃の痛みも全くありませんでした。
面白いのは、断食のせいで体質が完全に変わってしまったようです。
それまではいくら食べても太らなかったのに
断食後は食べた分だけ太るようになりました。
それから、普通の状態では私は汗をまったくかかなかった。
顔が赤くなる事もなかったにもかかわらず、
断食を境にしてすぐに顔は赤くなり、大汗かきになってしまったのです。
体重は一ヶ月もたたないうちに戻り、
いや、戻り過ぎて元の体重を10キロほど上回るに至りました。
断食で15キロほど体重が落ちていたので、
一ヶ月に25キロの体重増加となったわけです。
この体重がいまだに落ちません。